2012年7月31日火曜日

私は強くなれるでしょうか? チェス猫先生の学習教室5

噂によると学校でこの学習教室のまねごとをしてるらしいね。
え?!先生誰から聞いたんですか・・・
猫の情報網を甘く見ないでほしいね。まぁ、やめろとは言わないさ。

僕は寛容な猫を自認しているから。

さて、前回はナイトの特徴と原則についてまとめたね(=^・ェ・^=))ノ彡☆
今日からポーンの原則を考えて、それを局面評価に活かそう。

「ポーンはチェスの魂」というフィリドールの言葉が僕は嫌いだ(=ёェё=)
正確に言えばこの言葉をしたり顔で引用している人間が嫌いだ。
ポーンが大事なんて言われなくても誰だってわかってる。
この言葉にはなんにも具体的な教訓が含まれていない。

さて、ポーンの形にはいくつかの種類があるね。
①ダブルポーン
②アイソレイトポーン
③バックワードポーン
④パスポーン
主にこの4つだ。この学習教室では順番に一つずつ取り上げていこうと思う。

①ダブルポーンの基本原則
大抵の人間はダブルポーンを嫌うね。
だけどダブルポーンの基本原則3つのうち2つはプラス面だよ(^・o・^)ノ"
原則1 ダブルポーンはルークのために有効なオープンファイルを提供する。
原則2 中央のダブルポーンは重要マスを支配して有益な働きをする。
↓健全なダブルポーン↓

↑ダブルポーンがd5,f5,d4,f4を支配。さらにセミオープンfファイルを提供↑

原則3 解消できないダブルポーンは弱点になる。普通は前のポーンが標的になる。
↓c4ポーンは格好の攻撃目標にされる↓

↑黒は...Nb8-Nc6-Na5でc4を狙い、...Ba6もできる↑

この3つの原則を頭に入れて、ダブルポーンが出来る時に有利になるのか、不利になるかを考える必要があるね。

最後に練習問題ニャ♪
ちょっと難しいよ( =①ω①=)
【問3】白番。次の1手とその後のショートプランは?

↓答えと現在の順位↓

ヒント。ダブルポーンが出来るとは限らないよ♪

3 件のコメント:

  1. 私はこの練習問題分かりませんでした(*_*;
    答えを聞いても分かったような分からないような(-.-)

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  2. コメントありがとうございます。

    この問題は1952年のヘルシンキ・オリンピアード
    ケレス対タルノフスキー戦からの問題でした(*^_^*)
    http://www.365chess.com/search_result.php?wlname=keres&wname=&open=&blname=tarnowski&bname=&eco=&nocolor=on&yeari=&yeare=&sply=1&ply=&res=&submit_search=1#

    正解は
    1.Bc4!
    白のプランはまずd5を支配することです。

    1...bxc3 2.bxc3 Bxc4?!
     (2...Qb7もアクティブな手です)
    3.dxc4
     (白はcファイルにダブルポーンを持つことになりますが、代わりに黒のd6バックワードポーンに圧力を加えられます。)
    3...Re6 4.h4!
     (白はセンターの支配を安定させることに成功したので、攻撃を開始します。)
    4...Rb8 5.g4 Rb3 6.Bd2 Qb7 7.Qd3!
     (f3とするための移動。同時にRb1でbファイルからの攻撃も狙う戦略。)
    7...Rg6?
     (正しくは...Re8!)
    8.f3 h5 9.g5 f6 10.Kf1! fxg5 11.hxg5 Re6
    12.Rdb1!
     (予定通りbファイルから攻撃を仕掛けます。)
    12...Rb1+ 13.Rxb1 Qf7 14.Qd5 g6?
     (正しくは14...Kh8)
    15.Rb7!
     (白勝勢です。)
    15...Qe8 16. Ne7+ Kf7 17. Nc6+ Kg8 18. Nd8 Qxd8 19. Qxe6+

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